NIKKEI

トップ>企業マネジメント最新トレンド>経営者ためのブレインマネジメント~経営者のためのとっておきの脳活用習慣

経営者ためのブレインマネジメント~経営者のためのとっておきの脳活用習慣

株式会社 オーナーズブレイン 小泉大輔

第1回今までの思考パターン、脳の癖を知る

経営戦略の立案、それは、すなわち、ビジョンや理念に基づいて、経営資源の最適な資源配分をして、方向付することです。正しい方向付けをするためには、市場の動向、競合他社、経済状況などの外部経営環境、そして、自社のヒト、モノ、カネ、時間、情報など内部経営環境をしっかりと把握・分析し、対応する必要があります。しかし、同じ経営環境、同じ状況、同じ事象を見ても、そこから、さまざまなことを発見したり、気づかれる方もいれば、全く気づかない方もいらっしゃいます。

とくに、最近、情報の洪水の中、単に情報を収集するだけでなく、その情報を選別して、解釈、発見する能力が求められます。

さて、ここで、質問です。

見つかりましたか!?

では、それでは問題です。

"赤色"のモノはいくつ挙げられましたでしょうか?"緑色"のモノ、"緑色"のモノって探しているときには、"赤色"のモノは視覚に入ってこなかったのではないでしょうか。これは、脳の特徴の一つ、焦点化の原則と呼ばれるものです。つまり、「意識」は同時に2つ以上のことを認識するのが苦手です。よって焦点化が起こるのです。

とくに、先入観、思い込みがあると、その方向でしか情報が入ってこなくなり、正しい判断ができなくなります。

状況把握が正確で、ちょっとした変化にも気づき、発想力、発見力に富んでいる天才的な経営者の方もいらっしゃいますが、独自の工夫をされて、発想力、発見力を磨かれてきた経営者もいらっしゃいます。

そのような方は何が違うのでしょうか。そしてどんな工夫をされているのでしょうか。
数多くの方とお会いして、私が気づいたのは、同じ思考パターンにはまらないような、脳の活用習慣を工夫しているということです。

そこで、誰にでも鍛えられる、脳の活用習慣、題して、経営者が活用しているブレインマネジメントとして、これから4回にわたってお伝えしていきたいと思います。
そして、忙しい中で、どのようにしたら、楽しく、脳の活性化を習慣づけることができるかを考えたいと思います。
第1回目のテーマは、今までの思考パターン・脳の癖を知るということです。

では再び、問題です。是非、一緒に考えてみてください(2分~3分)。

さあ、できましたでしょうか??

このクイズを出すと多くの方が、同じ思考パターンになります。

  • 1.もっと、違う角度での魚を発想することができるはずなのに、なぜか、左向きに描く人が多いです。この原因は、小学校から、罫線つきのノートで書かされ続けているからと考えられます。
  • 2.優れたアイディアは、4つ目から出てくることが多いそうですが、箇条書きは、大体が3つ挙げて終わってしまっています。
  • 3.もっと、やりたいことから書けばいいのに、予定というと、朝からスタートして、夜までの時間軸で書くことが多いです。しかも、左から右に、過去→未来と書く事が多いです。ちなみに、人は、過去を思い出すとき、自然と、左上を見て、未来を創造するとき、右上を見る傾向があるようですが、これも、時間軸を左から右に、過去→未来と書く事が多いからだという研究があります。

では、このパターン化した考えをどうしたら、ブレイクスルーできるか。次回から、ブレインマネジメント(脳活用習慣術)、そして、活用のためのツールをご紹介します。

プロフィール

株式会社オーナーズブレイン 代表取締役・公認会計士・税理士 小泉 大輔
[所属・役職]
株式会社オーナーズブレイン 代表取締役・公認会計士・税理士
[略歴]
朝日監査法人(現あずさ監査法人)、新日本監査法人を経て現職。
株式公開支援、M&A、企業価値算定をはじめ、会計・財務のコンサルティングを主たる業とするほか、数多くのセミナー・講演活動を行っている。
[著書・訳書など]
『コーポレート・ガバナンス報告書 分析と実務』2007年4月(共著、中央経済社)
『要点解説 金融商品取引法』2007年10月(共著、中央経済社)
「財務スキル教室」(「クオリティー・マネジメント」‐日科技連)
「金融商品取引法に向けた企業の対応」(「クオリティー・マネジメント」‐日科技連)等
[URL]
http://ownersbrain.com/

[バックナンバー]経営者ためのブレインマネジメント~経営者のためのとっておきの脳活用習慣

企業マネジメント最新トレンド 一覧へ

日経産業新聞 ビジネス動画 動画で見る、話題の新製品・先端技術 詳しくはこちら

日本大学 通信教育部

月間アクセスランキング

  1. 企業マネジメント最新トレンド
    グローバルに対応しうる事業戦略とは
  2. 企業マネジメント最新トレンド
    ISO9001及びISO14001の具体的な改正内容とその対応のスケジュール
  3. 企業マネジメント最新トレンド
    ISO9001及びISO14001の2015年改正を契機としたISOの活用方法
  4. 企業マネジメント最新トレンド
    ISO9001及びISO14001の2015年改正における具体的な取組み方法
  5. 企業マネジメント最新トレンド
    企業価値とは何か。経営にどう影響するのか

日経産業新聞ピックアップ

2017年8月23日付
  • 富士フイルム、橋やトンネルのひび割れ、画像で自動診断
  • JTがアトピー薬19年発売 たばこ一本足の脱却へ前進
  • 水ing、自治体向けに省エネし尿処理設備 CO2を2割削減
  • ゲスタンプ、熱間プレス、加工速度2.5倍 来年から量産へ
  • 東急リバブル、リノベ物件の資材一括調達 施工業者の負担軽減

経営喝!力 ビジネスIT活用index