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~目標達成とは変化する環境の中で自己を変革すること~
「目標達成は90日」
~目標達成とは変化する環境の中で自己を変革すること~
株式会社ニューチャーネットワークス 代表取締役 高橋透
第1回人生の成功は目標達成力にある
人生の成功は何によってもたらされるか?コンサルタントが言っているような分析力やロジカルシンキングなどの思考方法か?有名教授の提唱する種々の経営戦略、マーケティング戦略のフレークワークを学ぶことか?成功した経営者の論じるリーダシップ論か?
成功するための思考や方法論があふれているが、それらは全てごく身近なこと、「目標を達成する力」という基盤的なものの上に成り立っている。
全てのことは目標を設定し、行動し、困難さを突破し、目標を達成すると言った最も基本的な意識、思考、行動インフラがベースである。
これほど重要でにもかかわらず、目標達成に関する効果的な方法論は極めて少ない。多くは著者の固有の経験談を主にするものであったり、もしくは機械的に目標をブレークダウンし、ガントチャートを描くといった当たり前のことを論じるものが多かった。
つまりこれまでの目標達成に関する方法論は2つの重要なことを見逃しているのだ。一つは、ダイナミックな環境の変化であり、もう一つは目標達成の主体の人や組織の感情、意欲、直観、臨機応変さなどの人間的側面である。このような点を踏まえて、弊社ニューチャーネットワークスでは、目標達成を、環境の変化に対する自己変革のプロセスであり結果と捉え、ブレークスループロジェクトと呼ばれる90日で目標の達成を支援するプログラムをこの10年の間、500以上のプロジェクトで実施してきた。
なぜ目標達成は90日なのか?理由は大きく3つ。一つは人間が結果を出すために本気で集中できる最長期間は90日が限界と言うこと。2つ目は2年から3年間の中期の計画を詳細に作成しても、環境が変化し計画自体に意味がなくなることが多いこと。3つ目は、机上で詳細な計画してもアクションしてみないとわからないことが多くなっていることである。
3年、5年の中期のビジョンやシナリオを大まかに描き、それを踏まえつつ、90日間の短期的な目標達成に全力投球数する。机上で将来を分析し、間違いのないと思われる施策をコツコツ積み上げていくという従来の発想はもはや通用しない。そのような計画は幻想に過ぎない。たとえ将来に不安なことがあったとしても、むしろその変化をいわばドラマのように楽しみ、当面の目標達成に真剣勝負をかけ、目標達成の醍醐味を味わう。今目標達成の考え方自体を変えないと、今の世の中では生きていけない。繰り返すが、「大きな大胆なビジョンを描くが、当面の90日の目標達成に勝負をかけろ。何が起こるかわからない状況を楽しみ、結果を出すために、これまでの常識を超えた行動をしろ。」これがこれからの目標達成のマインドセットである。
プロフィール
株式会社ニューチャーネットワークス 代表取締役 高橋透
- [所属・役職]
- 株式会社ニューチャーネットワークス代表取締役
株式会社ニューチャーアジア代表取締役
上智大学経済学部非常勤講師
- [略歴]
- 1987年上智大学経済学部経営学科卒業後、旭硝子株式会社入社、セラミックスのマーケティング、新規事業の消費財の商品企画、広告宣伝を担当。その後大手コンサルティング会社を経て、1996年に経営コンサルティング会社ニューチャーネットワークスを設立し、代表取締役を務める。2010年より上智大学非常勤講師。
- [著書・訳書など]
- 「ネットワークアライアンス戦略」(共著、日経BP、2011年)
「事業戦略計画のつくりかた」(PHP研究所、2006年)
「図解でわかる・技術マーケティング」(共著、JMAM、2005年)
「GE式ワークアウト」(デーブ・ウルリヒ他著、共訳、日経BP、2003年)
- [URL]
- http://www.nuture.co.jp/
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