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中学生で起業した20代IT経営者が明かす
「成功する中堅・中小企業が考える新IT経営戦略4つのポイント」

合資会社サクラシティ 代表 小島猛稔

第1回成功する中小企業は社長自らIT経営戦略に取り組み中心をウェブ戦略におく

1.IT経営戦略に取り組むことは大きな間違い

いきなり、このタイトルです(笑)あなたはすでに疑問に思っていることでしょう。「IT経営戦略に取り組むことが成功する企業なんじゃないのか」と。それは確かに正解です。しかし、それだけでは、あなたの企業はIT経営戦略に取り組んだことで確実に失敗をしてしまいます。では、それはなぜなのでしょうか。

2.ITがもたらす、あなたの企業の未来図とは

私は多くの経営者の方からIT経営への悩みを聞いてきました。その中で「ホームページで売上を上げたい」「自社システムのコストを削りたい」この様な悩みを抱えている経営者の方がいます。実際にあなたも同じような悩みを抱えているのではないでしょうか。しかし、これこそIT経営戦略に取り組むことが大きな間違いとお話した理由です。

例えばIT経営戦略を「飲食店の内装」に置き換えて考えてみましょう。「飲食店の内装」はお客さんにどのような価値を提供するでしょうか。ちょっと暗めで黄色みのあるライティングで演出されたお店は、外食をしているという非日常的感覚を演出し、本物の材質で作ったカウンターは提供される料理の美味しさをさらに美味しく感じさせるかもしれません。いずれにしても多くの顧客の満足度はプラスになります。

この「飲食店の内装」を決定する背景には、自らのこだわりや、このお店の雰囲気ならお客さんはどう思うかなど、顧客の満足度(商品価値)を最大化させること、その先には自らのお店の未来はどうあるかを描いているはずです。

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これをITに置き換えてみてください。あなたの会社はどうですか?ITを使った未来図は描けていますか?

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3.IT経営戦略の鍵は「マーケティング」と「業務効率化」

ここですでに勘のいいあなたは気がついたはずです。自社の未来図は経営者でなければ描けないことを。つまり、成功する企業の社長は自らがIT経営戦略に積極的に取り組んでいるということです。冒頭のIT経営の悩みに置き換えてみれば「ホームページ」「自社システム」などのITツールを活用しながら、経営者が思い描く未来図(経営戦略)に「IT経営戦略」をプラスすることで、どこまで迫れるのかということになります。他方、話題に上がった「ホームページ」「自社システム」というITツールはIT経営戦略に当てはめると順序が存在するのです。

ITツールの方向性は、大きく分けると2つです。収益を最大化させるための「マーケティング」と、業務のムダを省く「業務効率化」のどちらかに分かれることが多いかと思います。どちらが大切なのか教えてほしいというあなた。どちらが欠けても私の仕事が減ってしまいますので両方大切だと言いたい所です(笑)しかし、成功する中堅・中小企業の経営者の方は、まずマーケティングとしてのITを出発点とし、その中で業務効率化のITを押し進めるというケースが多いです。

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4.マーケティングの顔はやっぱりウェブ戦略

今回は、経営者がIT経営戦略に自ら取り組むことの重要性についてご紹介させて頂きました。さらにマーケティングとしてのITが出発点であることが多いと触れましたが、その中でもウェブ戦略が骨子であることが多く見受けられます。そこで本連載では3回に渡り新IT経営戦略として取り組むべきウェブ戦略の考え方をご紹介したいと思います。次回もご期待ください。

プロフィール

合資会社サクラシティ 代表 小島猛稔
[所属・役職]
合資会社サクラシティ 代表
技術経営修士(MOT:Management of Technology)
[略歴]
1985年11月、東京都(北千住)生まれ。2010年芝浦工業大学大学院工学マネジメント研究科修士課程修了。父親の影響を受け幼い頃よりパソコンに夢中になる。とりわけインターネット黎明期だった時代にICQやBBS、チャットに触れたことで、インターネットがもつコミュニケーションの可能性に魅せられる。1998年、中学校入学と同時期にインターネットを使った現在でいうSOHOやノマドのような活動を開始。2003年、高校在学中に合資会社サクラシティ設立。代表に就任。以降、大学院修了まで学生起業家として活動。現在は「知りたいを満たす」を経営理念とした、インターネット黎明期よりインターネットを活用したビジネスで培ってきたIT経営戦略コンサルティングを実施。中堅・中小企業事業者の実情を理解し、大規模プロジェクトへの従事経験を経た独自メソッドで事業規模問わずITを本気で取り組む経営者より絶大な信頼を得ている。
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