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モバイル販促支援業務の急増に安価で充実したサポートのデータセンターを活用

ピーシーフェーズ株式会社 代表取締役 吉田 和弘氏

ピーシーフェーズ(東京・渋谷)は大手ファストフードチェーンや流通業を中心としたモバイル販促支援業務の急増に対応するために、データセンターをリンクの「at+link コロケーションサービス」に切り替えた。コストパフォーマンスに優れた充実したサポートによって、同社はデータセンター利用コストが従来の3分の2になるとともに、社員1.5人分の人件費も削減できたという。

モバイル販促支援業務の受託で、サーバーが急増


ピーシーフェーズ株式会社
代表取締役 吉田 和弘氏
ピーシーフェーズは携帯電話を中心としたモバイル系のシステム開発とマーケティング支援、コンテンツの企画・制作を行う企業である。1998年にソフトウエア開発会社として設立。2004年頃からは、大きな成長が見込める携帯サイト向けのプラットフォームとミドルウエアの開発に取り組んでいる。当時は携帯電話会社によって画像のフォーマットが異なっていたため、それを変換する画像変換エンジンやメール高速化ソフトウエアを開発、提供した。「事業を本格化させたころが、ちょうど一般の企業が携帯を活用しようとしていた時期で、私たちが始めたチラシやクーポンなどを携帯で提供するモバイル販促支援が注目を集めました。そして06年、大手ハンバーガーチェーンが私たちの構築したシステムを使って、今まで折り込み広告だったクーポンを携帯メールで送るプロモーションを始めたのです」と吉田和弘社長は語る。

同社は、来店客がクーポンを送ってもらうために登録する携帯サイトの構築から、コンテンツやメールマガジンの作成、そしてメールの登録者への送信、問い合わせなどを受けるコールセンターの運営まで、モバイルでの販促支援にかかわるすべての業務を引き受けることになった。

当初メールを送る相手は19万人ほどだったが、08年には1,000万人を超えるようになり、その成功が話題になって、ピーシーフェーズには何社もの大手流通業からモバイル販促支援業務の依頼が寄せられた。その結果、データセンター事業者が運営するデータセンターに預けて運用するサーバーは400台余り、ラック数で21にまでに膨れ上がった。

データセンターを安価で、サポートが充実したat+linkに切り替え

そこで、一番問題になったのがサーバーをはじめとするITインフラの運用だ。「当時利用していたデータセンターは大阪にあり、障害発生時には通知を受けて会社のあった奈良から社員が出向いていました。しかしサーバーが増える中でアラートが上がる件数も増え、その度に駆け付けるのは大変でした」(吉田氏)。また、データセンター側に依頼していた一次対応も、サーバーが増えると対応要員が必要になるので、コスト面でも負担が大きくなってしまった。

一般的なデータセンターサービスでは、回線やラックなどのインフラを貸すだけで、サポートはサーバーの電源再投入の代行程度だ。一方ホスティングは幅広いサポートがあっても、取捨選択ができなかったり、サーバーの構成や台数に制限があるケースが多い。そこで同社では、データセンターに技術者がいて、システムの運用管理を確実かつ安価に実施してくれるデータセンター事業者を探し、最終的にハウジングの自由度とユーザー側で選択可能なサポートを併せ持つ「at+link コロケーションサービス」を利用することにした。

「サポートが充実していることと利用料の安さから、at+linkを選びました。同じサービスを他の事業者から受けようとすると、技術者を確保する必要が出てきます。at+linkは低コストで必要なサポートを選ぶことができるため、全体のコストバランスが非常に良く、私たちには最適でした」(吉田社長)

インフラ運用はリンクに委ね、マーケティング分野に注力

こうして、同社では08年からat+linkへのサーバーの移行を開始し、10年に移行を完了。現在はすべてのサーバーがat+linkで稼働している。同社ではプロモーションの企画から方針の立案、システムの構築、メールマガジンなどのコンテンツ作成、メールの送信、問い合わせを受けるコールセンターの運営というモバイル販促にかかわる全サイクルを企業の委託を受けて行っている。それを支えるITインフラはすべてat+linkを利用、コールセンターでもリンクのコールセンターシステム「BIZTEL CTI+コールセンター」を導入した。

このシステムはクラウド型のインターネットプロトコル(IP)ビジネスフォンサービスBIZTELをベースにして、顧客管理システム(CRM)などとの連携によるCTI(コンピューターテレフォニーインテグレーション)システムとオペレーター管理や通話記録などの機能がサポートされており、安価に短期間で導入できることが特長だ。

同社ではat+linkに切り替えたことによって、サーバーのハウジング料金が前のデータセンターと比べて3分の2ほどになり、奈良から大阪に駆けつける必要がなくなったため、サーバ管理要員も約1.5人削減することができた。

「「何よりも評価しているのは、at+linkの技術サポートを担当しているスタッフの技術レベルの高さです。技術的な問題に関するコミュニケーションが円滑にできるので、安心してITインフラの運用を任せることができます」(吉田社長)

モバイル販促支援のためのITインフラには安定とスピードが求められる。携帯メールを送ると、直後からアクセスが集中するので、それに合わせて、サーバーを安定的に運用できるようにしなければならない。一方で運用段階ではシステムの増強にスピードが要求される。at+linkはこの両方を実現しているため、同社ではITインフラの運用管理に力を割くことなく、プロモーションの企画やシステムの開発、コンテンツ制作などに集中することができる。

同社では現在、顧客データを800万件ほど蓄積しており、そのデータベースをマルチに使えるモバイルによるマーケティング支援とスマートフォンの普及の中で、そこで使うことができるコンテンツプラットフォームの開発に取り組んでいく計画だ。そのため、ITインフラの運用はさらにリンクに委ね、よりエンドユーザーに近いマーケティング分野に力を注いでいく考えだ。

会社概要

社名 ピーシーフェーズ株式会社
本社 東京都渋谷区神宮前6-19-20 第15荒井ビル 6F
代表者 代表取締役 吉田 和弘
事業内容 モバイルソリューション開発及びASPサービス
モバイルサイト運営業務
モバイルマーケティング・販促コンサルティング
モバイルゲームライセンスサービス
資本金 151,055,000円
社員数 73名
URL http://www.pcp.co.jp/

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