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クラウド時代の企業経営とは

~中堅・中小企業のビジネス成功の鍵となる~

セッション2

クラウドを活用した業務改革・コミュニケーション改革

業務プロセスの短縮実現 情報共有のスピード4 倍に


SBIモーゲージ代表取締役執行役員COO
円山 法昭 氏
SBIモーゲージは2001年5月に事業を開始した日本初のモーゲージバンクである。証券化手法を使った住宅ローン専門の金融機関で、住宅金融支援機構の長期固定金利住宅ローン「フラット35」において3年連続でナンバーワンのシェアを誇っている。

日本ではこれまで住宅ローンの証券化が非常に健全に進められてきた。特に、住宅金融支援機構が発行する住宅ローン担保証券(MBS)の発行残高はすでに10兆円を突破し、近年は年間2兆円ペースで増え続けている。そうした中で私どもが目指すのは、単に住宅ローンビジネスで収益を上げ、成功することではなく、世の中を変革することだ。

具体的には、歪んだ住宅ローン業界を変革すること、すなわち変動金利中心の住宅ローンマーケットを固定金利中心に変えることである。そのための重要かつ不可欠なインフラとしてクラウドコンピューティングを位置づけ、現在導入を進めている。

クラウドの仕組みを導入したのは、ビジネスモデルが「ネットからリアルへ」と変化し、店舗数も大幅に増加してきた10年6月からだ。システムの機能追加の時間がかかり過ぎたり、柔軟なキャパシティーの拡大が困難だったり、電子メールや文書ソフトのライセンスコストが大幅に増えたり、紙ベースで行っていた管理コストが増えるなど、従来システムにおいて様々な問題が発生したことが背景にある。

それがセールスフォース・ドットコムの企業向けクラウド型サービスを導入した結果、業務プロセスが短縮化し、従来の4分の1になったほか、新業務・店舗急拡大への対応が可能になり、実店舗の承認申請・情報共有が大幅に効率化でき、ライセンスコストも削減できた。加えて、自分たちでシステムを管理する不安・負担から解放されるというセキュリティー面での効果も見逃せない。

また、業務プロセス短縮化の一環として、同サービスは他のシステムとAPI連携が可能なため、住宅金融支援機構のシステムともシームレスでつながり「フラット35」の審査でも圧倒的な審査スピードを実現できた。それがわれわれの商品・サービスの競争優位性にものすごくポジティブに働いている。

コミュニケーションの面でも大幅な改善を実現している。非公開型社内向けソーシャルネットワークツール「Chatter」の導入により、本社―店舗間のコミュニケーションが円滑になり、現場の声が確実に私まで届くようになった。感覚的には、情報共有のスピードと密度が多分4倍ぐらいにはね上がった印象がある。今後はChatterをナレッジデータベースにまで昇華させ、ゆくゆくはコールセンターを廃止したいと考えている。

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日本大学 通信教育部

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