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中堅・中小企業のためのIT“喝”用法

~クラウドで創出する競争優位~

特別講演

ITで世界に販路知恵と勇気で活路開く


中小企業IT経営力大賞2012受賞企業
メトロール 社長
松橋 卓司 氏
当社は、工場の自動化に貢献する、「精密位置決めセンサー」の開発企業。工具の刃先を1000分の1詬誡の精度で補正する「原点スイッチ」を供給している。

マザー工場が東京にあり、製品を最後まで仕上げる「1個流し」という製造方法をとって海外の販売拠点に製品供給している。現在は、ワンルームにパソコンを置くだけで、海外拠点の設営が簡単にできる。当社は、中国・上海と深 、台湾・台中とインド・バンガロールの販売拠点をIT(情報技術)で結び、商社を介さずに直接販売。流通コストの見直しに取り組んだ。

このたび経済産業省主催の「中小IT経営力大賞2010」で大賞をいただいた。当社では、日報代わりにブログを活用しており、毎日、国内外の拠点から上がってくる情報を、開発、製造も主任以上は確認できる仕組みで、翌朝には各社員が自律的に動いていく。

今後、日本の中小製造業が生き残る方策として、ITを活用し顧客と直接取引する方法がある。昔は海外企業と取引する場合、複数のブローカーが入り価格競争力を失っていたが、現在ではウェブサイトをつくることで最終ユーザーと直接取引ができるようになった。当社の場合、インターネットによる直接取引は重要なツールで、販売にあたってクレジット決済ができるライセンスを取得した。さらに、フェイスブックのファンページを開設して多くのエンドユーザーのネットワークができた。

しかし、新たな問題もでてきた。製品1個単位で対応せざるを得なくなったことだ。そのため製造現場と相談し、生産管理の資材所要量計画(MRP)を導入。世界中のユーザーに1週間以内に1個単位で商品を届ける仕組みを導入するのも大変な作業であった。

こうした難問を解決し、ITを活用して販売拠点を海外に置くことで会社の海外展開が大きく発展した。オフィスの賃貸料も安く、現地商社も必要とせず、大きな利益を上げることが可能となっている。海外企業との取引は心配するには及ばない。技術力があり信頼性の高い日本企業との取引を望む海外企業が、数多く存在しているからだ。ITを使って自らが情報配信することで、敗戦後に日本製品の輸出に貢献した先輩たちの苦労の千分の一程度の苦労で、中小企業の国際化は実現することを確信している。

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日本大学 通信教育部

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